【Party Report】HOWL Opening Party – Featured Yosi Horikawa

Event / Party

東京・八丁堀に誕生したホステル「WISE OWL HOSTELS TOKYO」の地下に存在するBar「Howl」はYosi Horikawaを知る者にとってまさに待望の空間となるに違いない。
音楽のみならず、その音を鳴らすスピーカーまでをも自身で制作することで知られるYosi Horikawa。
アーティストからの支持も高く、世界的なDJジャイルス・ピーターソンはツアー時に彼の自作したスピーカー持参している。
これまでもYosi Horikawaの設計したスピーカーを体験出来る機会は何度かあったが、ギャラリースペース等が多かったため、ここまで音楽をメインとした空間は初めてではないだろうか。また、空間全体の設計は霜田英麿氏、そしてDJブース前方に設置されていた真空管アンプは小松音響研究所が担当し、まさに音の職人たちによる究極に心地よい空間が作り上げられている。

7月9日のオープニングパーティーではYosi Horikawaを始め、DJとしてAmetsub、真鍋大度、さらにDaisuke Tanabeがライブパフォーマンスを披露。
チケットは前売り段階でソールドアウトしていたことからもファンの期待の高さがうかがえる。

2016年7月9日(土) at Bar「HOWL」 (WISE OWL HOSTELS TOKYO B1F)
Ametsub (DJ+Mbira) / Yosi Horikawa (LIVE) / Daisuke Tanabe (LIVE) / Daito Manabe (DJ)

パーティーはAmetsubのDJからスタート。
空間系のシンセや、アフリカの民族楽器ムビラの繊細な音が会場全体を包み込む。2面スクリーンに投影された映像がAmetsubの壮大な世界観をさらに演出する。
続いてYosi Horikawaのライブ。環境音をサンプリングし再構築した彼のプレイスタイルを存分に感じ取ることができるライブパフォーマンス。
音の粒子の臨場感が素晴らしい。


続いてDaisuke Tanabe。最新アルバム「Floating Underwater」からの楽曲の他にも、『Yosi Horikawa – Kingdom of Frogs (Daisuke Tanabe Remix)』を披露するなど、オープンを祝うような場面も印象的だった。そして最後を飾るのは真鍋大度のDJ Set。近年はメディアアーティストとして知られるているがDJとしてのキャリアも長く、アンビエントから徐々にビートが展開していくプレイを見せた。


DJブースを挟む様に左右に設置された2m級の大型スピーカー。一見シンプルな構成にも見えるかもしれないが、ベースやキックの響きは完全にクラブ仕様の音である。Yosi Horikawaによるスピーカーデザインも特長的でこの辺りにもこだわりが感じられる。後方にはバーカウンターも設置されているが、会場内のどの場所にいても一定の音質、音圧が体感できるのは、本当に音にこだわった空間を作り上げたことを実感できる点の1つであるだろう。


ここは音楽を聞きに行くというよりも音楽を体感しに行くと書いた方が正しいのかもしれない。
宿泊施設も兼ね備えている為、今後はパーティーオーガナイザーにとって、海外アーティストの来日公演の候補にもなるであろう。
Bar「Howl」これからの可能性が大いに期待できる空間である。

http://www.wiseowlhostels.com/
https://www.facebook.com/wiseowlhostels

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