Raindog – Two Words
繊細さと力強さが両立したビートメイクと丁寧にエディットされたエレガントで浮遊感のある上物のバランスが素晴らしい。
2014年はこの作品のインパクトから始まった感じがします。
Datassette – Cagney XOR Lacey Ep
ベース・IDMを吸収した新世代デトロイトともいうべきエレクトロサウンド。
ファンク的なタメのあるビートやベースの動きとそこに絡みつくように展開するシンセアレンジが非常に洗練されており、今後も可能性を感じさせるユニット。
Kassem Mosse – Workshop 19
90’s的な手触りのあるディープハウス~テクノ。
物憂げで不穏な上物と若干ゆったりとしたビートの反復が妙に中毒性があり何度も繰り返し聴いた作品。
エクスペリメンタルな空気感もありつつ、フロアでの機能性も絶妙なラインで担保されており魅力的。
AOR – ONE
緻密にプロセッシング/エディットされた電子音によって構成されるグルーヴと、畝り絡みつくようなフレットレスベースによる低域がパーフェクトにコンポジットされている。
意味深なアートワークも印象的でフルアルバムを聴いてみたいユニット。
farbtafel – Orbis Tertius
2014年はBandcampからうかがい知る限り3作品リリースされており、どれも甲乙つけ難いが個人的には本作が最も素晴らしいと思った。エレクトロニカ/IDM/ポストクラシカルを横断する作風ながら、安易な構成や展開は皆無。Herbertを彷彿とさせるような地に足ついたアレンジメントと楽曲のバランスを崩さずに散りばめられる実験性が良い意味で非常に周到だと感じた。
BISKプロフィール
主に90年代においてベルギーの老舗実験音楽レーベルSubRosaから4枚のアルバムをリリースした他、数々のリミックスワークを手掛けたが2000年に一度活動を休止。十数年の沈黙を破り2012年夏に復帰アルバム「MEMORABILIA」をリリース。その後、都内での不定期でのライブ活動やSoundCloud・Bandcampで定期的に音源公開しつつ、現在2015年のリリースに向けてニューアルバムを制作中。
[web] http://bisk.jp
http://bisk.bandcamp.com/
[soundcloud] http://soundcloud.com/aka_bisk