Oh, Yoko – I Love You…
まずはアンビエント作家のcelerことWill Longと、パートナーでありSSWのmikoによるデュオのデビュー作。
アナログシンセをメインに環境音、アコースティック楽器など取り入れたローファイで家庭的?なサウンドが本当に素晴らしい。
自宅で日々少しずつ撮りためていたそうですが、そんな雰囲気が見事にパッケージされていて、狙っては出せない力の抜けた自然体な空気、飾り気 のない愛おしさが全編に溢れてます。
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Jo Mango – Murmuration
Vashti Bunyanのバンドメンバーとしても知られるイギリスの女性SSWによるソロ作。
基本的にはかなりシンプルな歌もので、ギター、ピアノ、カリンバなどによる弾き語りのような構成。
とにかく彼女の囁くようで儚げな、でも確かな説得力を持った歌声が素晴らしくて、本当に何度も繰り返し聴いています。
決して単純にハッピーではない世界観も良い。今年秋に行われた来日公演も最高でした。
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Chihei Hatakeyama – Alone by The Sea
僕のレーベルでいつもマスタリングをしてもらっていて、僕自身もファンであるドローン作家の新作。
クラシックのLPからのサンプリング~ループによる、シンプルかつ荘厳な美しさをもった、
William BasinskiのThe Disintegration Loopsシリーズを彷彿とさせる傑作。
微弱な変化を帯びながらもひたすらに繰り返される美しい旋律に不思議な感動を覚えました。
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Metome – Opus Cloud
大阪の若手電子音楽家の1stフルアルバム。
元々ネットで何度か聴いたことはあったけど、今作でガラッと作風が変わっていて驚きました。
日本人とは到底思えないセンスと構成力、圧倒的な音のクオリティ。
すでにこれだけ世界基準なサウンドで、まだ20代なかばという恐ろしさ。今後いったいどうなってしまうんだろう。
ライブも迫力ありすぎて、最初見た時重力操ってるのかと思った。
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Sebastian Zangar – Song 4 Sctor 4
ルーマニア出身、ドイツ在住の音楽家による1st。
坂本龍一&alva notoにダブをプラスしたような心地のいい上質な電子音楽。
テクノ、ダブ、クラシック、グリッチなどが実にうまいバランスでブレンドされていて、寝てても聴けるし身体も動かせる。
結構低音がきいてるので、フロア映えしそうだしライブで一度聴いてみたい。
関係ないけど本作用に公開されてる投資家みたいなアー写も最高です。
Tomoki Takeuchiプロフィール
1989年 東京生まれ。
幼少より音楽に興味を持ち4歳からバイオリンを始める。PCとバイオリンを中心としたライブパフォーマンスで、I Hate This Place、i8u、bvdubの来日公演や12kの日本ツアーへの参加など、様々なイベントに出演し国内外の音楽家と共演するほか、mergrim率い るTHE MERGRIM GROUPへのバイオリンでの参加をはじめ、様々な音楽家とのコラボレーションを重ねる。
クリエイターコミュニティArtLism.JPや瀬戸内国際芸術祭関連プログラムなどのデジタルリリースへの参加や、UK、日本でCDをリ リースするほか、イベントオーガナイザーとしてもこれまでに江戸東京たてもの園や世田谷美術館での音響イベントなど、環境と音楽の共存をコン セプトに様々なイベントを行う。
2013年から音楽レーベル「邂逅 (kaico)」を主催。新しい世代の音楽家を数多く輩出し、新しい時代へ向けた音楽の在り方を探る。